高齢者が入院する場合、医療費が発生しますが年齢によって自己負担の割合は異なっています。70歳から74歳までの人は2割、75歳以上の人は3割です。
また入院するとなると、自己負担額とは別に食事代や日用品を準備する費用といった雑費などが含まれてきます。介護が必要な高齢者の場合、入院が長期化するケースも少なくないため、入院費用は気になる方もいるかもしれません。
ただ、医療費に関しては高額療養費制度によって自己負担額の上限が定められているので、その点に関してはそれほど心配する事はないと言えます。例えば70歳以上の高齢者が2週間程度入院した場合の費用は、一概には言えませんが約9万円前後が一つの目安となるでしょう。
さらに、入院費用とは別に保証金を求めてくる病院も少なくありません。その相場は5万円から10万円程度と言われており、入院時に預けるのが一般的となっています。
尚、最終的に支払った保証金は入院費用と一緒に清算されるケースが多いです。ただ、病院の中には、クレジットカード番号を登録するだけで保証人や保証金が不要な所もあるので、あからじめ確認しておきましょう。
一方、高齢者が入院する際は、加入している保険会社を確認しておく事が重要です。医療保険や生命保険に加入していれば、給付金を受け取って入院費として使う事ができます。そのため、いざという時のために加入している保険の内容や保険証の保管場所などは家族も把握しておくことが必要です。